診療案内

帯状疱疹ワクチン

帯状疱疹ワクチンについて

当院で取り扱っている2種類のワクチン

  • 乾燥弱毒性水痘ワクチン
    1987年に水痘(水ぼうそう)ワクチンとして認可され、2016年に帯状疱疹にも適用が拡大されました。
  • シングリックス
    2020年1月に帯状疱疹専用の予防接種として認可されたものです。国外では公費扱いにもされている予防成績の優れたワクチンです。
  弱毒化生帯状疱疹ワクチン
乾燥弱毒生水痘ワクチン
乾燥組み換え帯状疱疹ワクチン
シングリックス
適用年齢 50歳以上 50歳以上
接種回数 1回 2回(2か月間隔)
ワクチン効果持続 8年間 9年間以上
有効性 60歳以上の検討で、平均3.13年の観察期間で、帯状疱疹発症率は51.3%減少。重症度スコアは61.1%減少。50~59歳の平均1.3年の観察期間で、帯状疱疹発症率69.8%減少 50歳以上で、平均3.2年の観察期間で、帯状疱疹予防効果97.2%、帯状疱疹後神経痛の発症なし。
副反応 注射部位紅斑44.0%、掻痒感27.4%、腫脹17.0%、疼痛14.7% 注射部位疼痛78.0%、発赤38.1%、腫脹25.9%、全身性副反応64.8%:筋肉痛40.0%、疲労38.9%、頭痛32.6%など
費用 8,000円 22 ,000円
長所・
短所
長所
・費用が安い
・接種回数が1回短所
短所
・予防効果が落ちる
・免疫低下している方には接種できない
長所
・予防効果が高い
・免疫低下している方にも接種できる
短所
・費用が高い
・接種回数が2回
・副反応が比較的強い

シングリックス接種の流れ

帯状疱疹とは?

幼少期に感染する水ぼうそうのウイルスが原因の疾病です。
日本人成人の約90%以上は水ぼうそうウイルスが体内に潜伏していると言われています。
症状は、体の片側の一部にピリピリとした痛み、赤い発疹が発生。症状の多くは上半身に現れ、顔、目、頭に現れることがあります。

特徴

  • 神経に炎症を起こすため痛みは強い。
  • 50歳代から発症率が高くなり、80歳までに約3人に1人が発症すると言われている。
  • 免疫力の低下(加齢、疲労、ストレス、糖尿病やがんなどの疾病)が発症のきっかけになることがある。
  • 皮膚症状が治まった後も、長期間痛みが続くことがある(帯状疱疹後神経痛)。

帯状疱疹後神経痛とは?

神経の損傷により、皮膚症状が治った後も3か月以上痛みが続いている状態を呼びます。
帯状疱疹を発症した50歳以上の約2割の方が、帯状疱疹後神経痛になると言われています。